2. 国宝金錯銘鉄剣

 昭和43年(1968年)の発掘調査によって、稲荷山古墳後円部の、遺体を埋葬した礫郭が未盗掘で発見されました。

 昭和53年(1978年)の保存修理中に、副葬品の中の一振りである鉄剣に、金線を埋め込んだ115文字が発見されました。鉄剣には、辛亥の年(471年)にヲワケという人物が、代々の系譜と、ワカタケル大王に「杖刀人」のリーダーとして仕え、活躍したことが記されていました。

 
 


 この発見は、当時「百年に一度の大発見」と新聞紙上を賑わし、その5年後の昭和58年(1983年)、一緒に出土した勾玉や鏡、馬具などとともに、国宝に指定されました。

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