3. 稲荷山古墳

 埼玉古墳群で最初に築かれた稲荷山古墳は、全長120mの前方後円墳です。後円部の墳頂には、昭和43年(1968年)の発掘調査の結果、遺体を埋葬した施設が2箇所発見されました。そのうちの礫郭は未盗掘で、多くの副葬品が納められていました。

 昭和58年(1983年)にこれらの副葬品は国宝「武蔵埼玉稲荷山古墳出土品」として指定されています。副葬品としては、刀剣・鉾・矢などの武器、甲などの武具、鐙・鞍・轡などの馬具、勾玉・帯金具・勾玉などの装身具、斧・鉋・鑷子などの農工具、鏡が納められており、その年代は5世紀末だと考えられます。

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