埼玉古墳群散策ガイド
|
①稲荷山古墳
稲荷山古墳は全長120mの前方後円墳で、埼玉古墳群では2番目に大きな古墳です。古墳が造られた時期は5世紀後半ころと考えられ、埼玉古墳群のなかで最初に造られた古墳になります。
1968年の発掘調査で、後円部からひつぎの周囲に小石を覆った礫槨(れきかく)と粘土を敷き詰めた粘土槨という2つの埋葬施設が発見されました。礫槨は非常に良い状態で残されており、多くの副葬品が出土しました。その一つが115の金(きん)の文字が刻まれた鉄剣です。この時代の文字資料はとても貴重で、当時の社会の様子を語る重要な資料として今も研究が続けられています。この鉄剣を含め、鏡、勾玉、武器、馬具などの稲荷山古墳の副葬品は1983年に国宝に指定されました。
稲荷山古墳礫槨
金錯銘鉄剣 | ヲワケノシン | ワカタケルオオキミ |
鏡 |
勾玉 |
戻る |