⑧鉄砲山古墳

※鉄砲山古墳の動画はありません。今後の調査の進展をお待ちください。

 鉄砲山古墳は全長が約108mの前方後円墳で、埼玉古墳群の中では3番目に大きな古墳です。出土した土器や埴輪の様子から6世紀後半に作られたということが分かっています。

 江戸時代の終わり頃、忍藩が砲術演習場としてこの古墳を利用していたためにこの名前がつきました。発掘調査によって、当時使われていた鉄砲玉が出土しています。

発掘調査で出土した鉄砲玉

 後円部の東側墳丘に埋葬施設である横穴式石室の入り口があります。石室は、群馬県にある榛名山が噴火したときにできた角閃石安山岩という石を加工して作られています。石室の入り口横には、須恵器の甕が2つ据え置かれていました。また石室入口下の内堀の底からは土師器の高坏が6つ逆さまに置かれて出土しました。これらの土器は葬られた人に捧げるためのものだと考えられます。

横穴式石室の入口

石室入口に置かれた須恵器の甕

内堀底の土師器の高杯

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