⑨中の山古墳

※中の山古墳の動画はありません。今後の調査の進展をお待ちください。

 中の山古墳は全長79mの前方後円墳で、6世紀末~7世紀初めに造られたと考えられています。西暦600年前後には日本各地で前方後円墳の築造が終わりを迎え、埼玉古墳群でも中の山古墳が最後の前方後円墳になります。

 この古墳のまわりからは他の古墳でみられる埴輪の代わりに、灰色で口がラッパ状に開く壺のような形をした遺物が出土しています。この遺物は須恵質埴輪壺と呼ばれています。特徴は須恵器の壺に似ていますが、埴輪と同じように底に穴があけられており、古墳に並べられたと考えられています。また、調査の進展により、中の山古墳の須恵質埴輪壺は、埼玉古墳群から約30km離れた埼玉県寄居町末野遺跡の窯跡で焼かれたことが明らかになりました。

須恵質埴輪壺

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